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血管が石灰化する原因について

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簡単にいうと、血管の石灰化とは動脈硬化がさらに進行した状態のことです。
動脈硬化とは、文字通り体内に2種類存在する、動脈と静脈の血管のうちの動脈が硬くなってしまうことです。
動脈硬化の原因としては、加齢や糖尿病、喫煙などがおもな原因として挙げられます。
 動脈の血管内を、正常な健康体であればスムーズに血液が流れているのですが、糖尿病などに罹患すると、血管の内側にプラークと呼ばれる、コレステロールや脂肪の膨らみができます。
これが動脈硬化の始まりです。
 動脈硬化が進行すると、発生したプラークの膨らみに血液内のカルシウムが付着するようになります。
もともとカルシウムは骨を構成する成分でもありますので、付着することによって、プラークやその周辺が硬化してしまいます。
そして、さらに進行すると、血管内が骨のように硬くなってしまうというわけです。
このような状態になってしまったことを、「血管の石灰化」と呼ぶようになります。

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 石灰化を引き起こす原因となる病気については、命にかかわる危険性のある病気もありますので、早期発見・早期治療が重要となります。
ただし、現在の医学では、石灰化を確実に解消することができる治療法は確立されていません。
ゆえに、すでにできてしまっているものを治癒させるという改善方法ではなく、今後さらに石灰化していく状態を防ぐという治療法となります。
 前述しましたように、カルシウムがプラークに付着することによって発生しますので、素人考えではカルシウムの摂取を控えるようにすれば、石灰化を防げると思うのですがこの考えは間違いです。
カルシウムを摂る量を減らすと、体内ではカルシウムの量が不足します。
すると体内では不足したカルシウムを補うために、骨の中にあるカルシウムが血液中に溶け出すようになります。
その結果、骨自体がもろくなってしまい骨粗しょう症につながるリスクが高くなります。
この状態のことを、「カルシウムパラドックス」といいます。

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